狼少年の功罪

【速報】北朝鮮、ミサイルを格納庫からを搬出!→と思ったら搬入、そして出したり入れたり繰り返す。 : オレ的ゲーム速報@刃
全然笑えない話題なんだけど、タイトルで吹いた。
こういうネタにされるくらいだから「どうせ撃つ撃つ詐欺でしょ」と思っている人も多いんだろう。実際、東京に照準が向けられているという記事が昨日入って来た時に、仕事用のチャットでやり取りしてる関東の方に「気を付けようがないことだけどお気を付けて」と書いたら、「でも撃つ撃つ言ってるうちは大丈夫でしょうけどね」という反応があった。
よく似た話を僕らは知っている。
3月9日にマグニチュード7.3の地震があって津波注意報が出され、避難したが観測されたのは50cmの津波だった。という経験から、11日に大津波警報が発令されても仕事場で棚から崩れ落ちたレンタルDVD拾い直している間に飲み込まれてしまった大船渡の人がいる。
震災で気付かされたことの一つは、どこにいても危険と隣り合わせで生きているという事実だった。海があれば津波があるし、山があれば噴火があるし、川があれば洪水が、原発があれば事故が。例えば首都圏ならではの危険って何だろうと考えた時に頭に浮かんだのが、戦争やテロだった。
まあさすがに東京に爆弾が落ちることはないでしょう、と戦争前夜までは誰もが思っている。9.11までニューヨークのど真ん中でテロが起きるなんて誰が想像しただろう。
というようなことを考えると、横浜市や航空交通管理センターが北朝鮮のミサイル発射を誤配信したとかいうのは、前もって知らされていない避難訓練のようなもので、受け取った人にリアルな緊張感を植え付けたんじゃないだろうか。
過去の災害の経験ではなく新たな厄災こそが危機意識を高めてくれるのだとすれば、なんて皮肉なことだろうか。
もし津波が来たらどうすればいいのか、というのは大船渡生まれの僕は子どものころから聞かされてきたけれど、女川では(少なくともその方の家庭では)そういうことを家族で話した記憶がない、という話をつい先日聞いたばかりだった。ミサイルの出し入れを笑うのは、もし本当にミサイルが飛んで来たらどうすればいいかを確認しあってからでも遅くはない。
もし本当に核ミサイルが飛んできたらどうすればいいのかまとめ26個 - M3Q