ぼくたちの失敗


東北六県の祭りが一堂に会する「東北六魂祭」に行ってきました。ですが……

東日本大震災からの復興ののろしになるはずだった東北六魂祭(ろっこんさい)。16日、仙台市の会場は予想を上回る人出と事前の準備不足から、大混乱に陥った。予定されていた演目も途中で打ち切られ、観光客からは「がっかりした」と不満が噴出した。 - http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110717t15016.htm

僕も某媒体の取材で行ったのですが惨憺たる有様で、仙台の恥を晒すような記事(もしくは何事もなかったかのような提灯記事)しか書けないと思ったので途中で帰ってきました。twitterでも非難の声が上がり、それに対して運営も頑張っているとか、想定外だからしょうがないとか、擁護の声もありました。あと、とにかく無事に終わってほしい、明日はもう少しよくなりますようにという穏健派。僕は最初非難派で、帰りすがらいろいろ非難の言葉を書き入れていたのですが、たまたま通信障害でtwitterが送信エラーになり、それで一瞬冷静になって、

とツイート。めいっぱい自戒を込めて。
だけど「ほれ見たことか」と言うのと、ちゃんと批判することはまったく別もの。「頑張ってるんだから責めるのやめようよ」というのも違う。明らかに運営の不備が目につきましたし、それがこの予想以上の人出のせいだというのであれば、常に想定外を想定しなければいけないことはこの間学んだじゃないですか。感情的になるでもなく妙に平和主義になるでもなく、批判するところは批判して問題解決につなげる、あるいは解決するまで関心を向け続けることが大事だというのは、六魂祭に限らずいま福島や各地で起きていることも同じでしょう。
こういう時に肝となるのは、どこまで自分ごとにできるかだと思います。自分も仙台人として観光客を迎えた一員だと考えれば単に運営を非難して終わりというわけにはいかないし、自分が祭りの実行委員長だと思ったら運営側をただ擁護することの甘さに気がつく。1週間もすれば「六魂祭」の「ろ」の字も話題に上らなくなっていると思いますが、だからこそ冷静にこの失敗を見つめるべきだと思うなあ。

一方で

その後の記者会見で、瀬戸孝則福島市長は「六魂祭を6市を回る行事に育て上げたい」と、来年以降も開催したい考えを示した。 - 東北六魂祭:「東北に元気と希望を」−−仙台で開幕 /福島

何の検証もないまま早々にこういうこと言ってるのを見ると、「6年間で6市を順番に回ってお金落としますからね」というのが裏で決まっていて、祭り自体をこれでおしまいにされたらかなわん!というのがあるんでしょうねぇ。。