ナニモノカ

震災でスポットが当たって急にナニモノカになったような人が苦手。
ということを、どう書けば当たり障りないだろうかとずっと思ってるんだけど、どう書いても誤解する人は誤解するだろうし分かる人は分かると信じてそのまま書く。
まさに復興に向かって歩んでいる方々のことではなくて、それを支援する側が主役になっているようなケース。立場や状況が人を変えるということはあるだろうけど、役に酔い痴れているような言動が出てくると、「ああそうですか……」とゲンナリしてしまう。
だけど難しいのは、確かにそうして勘違いしたナニモノカになってどんどんメディアに露出していかないと、その活動自体が注目されないこと。この辺はプレスラボの小川たまかさんがダイヤモンド・オンラインで書いてくれていた。

「報道する側が本音を聞き出そうとするのはわかるが、色々な葛藤がある中で、誰もが本音を話せるわけではない。逆に、外部から来たボランティア団体はPRがうまく、メディアへの露出が多い。地元の目線で見て、賛否両論がある団体もある」
「メディアをうまく使い、助成金を申請する団体を見ると、商売することが目的なのではないかと思えてくる」
まともな震災報道が減ったのは気のせいじゃない? 被災地が恐れる「無関心が生む報道の偏り」の背景|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン

よく書いてくれたな、と思う。これからますます震災報道に裂かれる労力や時間が減ってくると、プロモーション上手な活動だけがメディアに取り上げられていくんでしょう(すでにそうなっているけど)。そうするとナニモノカになる人も必要で、その活動が復興につながっているならば、頑張ってもらったほうがいい。
だから個人的には苦手に思いつつも、お互いできるだけ関わらずにいましょうと。そちらは十分光が当たっているでしょうから、僕は僕で小さなスポットライトを手に持って、ナニモノカではない人たちを応援していきます。