新約 オオカミ少年

とある村にオオカミの群れがやってきて、牧場にいたヒツジの全てを食べてしまいました。
ヒツジ飼いを任されていた少年は、オオカミの群れをどうすることもできず、ただ逃げることしかできなかったのです。
そのことを村の誰ひとり責めませんでしたが、少年は自分の無力さにひどく落ち込みました。
すると、その噂を聞きつけた隣町の住人たちが金を出し合って、以前飼っていたのと同じ数のヒツジを届けてくれました。
少年も村人たちも喜び、同じようなことが起きないように、月に一度訓練を行うことにしました。

ところが、3カ月、半年、1年と経つうちに参加する村人は減り、とうとうヒツジ飼いの少年ひとりしかいなくなってしまいました。
彼は心配になって村人に何度も訴えましたが、その声に耳を傾ける者はいませんでした。
中には「ヒツジが食べられたら、また誰かからもらえばいいのさ」とうそぶく者さえいました。
悲しくなった少年はある日、ふと思いついたことを行動に移しました。
「オオカミが来たぞ!」
するとどうでしょう。最初の訓練の日と同じように、村中の人たちがあわてて牧場へ飛んできたではありませんか。
そうして少年は、ヒツジを守るために何度も村人たちを訓練し続けることに成功したのです。
けれども彼は、回数を重ねるごとに、村人たちの表情が変わっていっていることに気がつきませんでした。
そんなある日、村に再びオオカミの群れがやって来たのです。

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